相手に伝わるアドバイスをするには
アドバイスとは、「相手のためになる言葉をかける」という意味です。
調べたところ、アドバイスには主に5つの用途があります。
それがこちら。
同じ「アドバイス」という言葉でもこんなにいろんな意味あかくされているんですね。
とはいえ僕たちがよく使用するアドバイスはだいたいが「忠告」と「助言」でしょう。
人に何かアドバイスをする時に、その内容や仕方によって相手側の気持ちの受け取り方は全く変わって来ますよね。
上手にアドバイスできる人ほど、人から信頼もされます。
しかしそうは言っても相手に上手にアドバイスをすることは決して簡単ではありません。
今回は、「相手に伝わる」アドバイスの方法を紹介します。
【誰でも否定は嫌い、恐れる】
当然といえば当然ですが、誰しも全て否定的に叱られたり意見を言われていい気になる人はいません。
特に社会人の否定の仕方は容赦無く、その言葉一つで心を気をつけてしまいかねないのです。
否定から入る
↓
心が落ち込む
↓
また否定されないようにと気を使う
↓
本来の力が出ない
まるで負の悪循環ですね。
自分から望んで厳しく指導してくださいとお願いされたならまだしも、望んでもいないのに全て上からきつく否定的な意見を言われたら、もはやアドバイスと感じなくなるでしょう。
そして「恐れる」という側面も問題なのです。
否定することに恐れるようになると、
その人に否定されないような行動だけを取ろうという気持ちが働きます。
それは本来の自分ではなく、その人に怒られない、否定されないために造られた偽りの自分なのです。
そんな状態になってしまっては、お互い信頼して物事を進めることはできません。
自分を否定されないような自分を、まるでもう一つの自分を生み出してしまいます。
そんなことは自分でもしたくないし、相手にされたくもありませんよね。
【叱ると褒めるのサンドウィッチ】
では実際にどうしたらお互いの信頼を築けるアドバイスになるでしょうか。
簡単にいえば、
否定と肯定の順番を逆にすることです。
日本人の多くが最初から否定的なアドバイスから入りがちですが、あえて最初に相手を肯定することから入るようにします。
そして相手が直すべき部分、気をつける部分を的確に伝え、最後は励ましで終わらす。
これが一番効果的なアドバイスの仕方だと思います。
つまり、
褒める→注意する→褒めるのサンドウィッチ
真ん中に一番指摘したいポイントを入れておけば、その人を直接傷つけることのなく、自分の意見もはっきりいうことができますよね。
最初から厳しい指摘から入ると相手は萎縮してしまいますし、最後に否定で終わると後味が悪くなります。
「飴と鞭」のように、全体のバランスをしっかり整えて相手にアドバイスをすることで、相手の受け取り方の気持ちが変わってきます。
【終わりに】
人望の厚いリーダー的な人は、相手を卑下しません。
そして、人と比較もしません。
あくまでその人の立場を考えた言葉を選びます。
アドバイスの仕方で、よく相手と比較するようなアドバイスをする人がいますが、それは逆に個人の尊厳を傷つけてしまいかねないのでよろしくありません。
「〇〇くんはこんなに成績がいいんだからもっとあなたも勉強頑張りなさい」
結構家族内や兄弟間で言われる言葉ですが、これ一番やる気が削がれるアドバイス方法です。
先ほども言ったように、できる人のアドバイスは相手を比較しないのです。
もし比較するとするならば、「過去の自分」を比較します。
そしてその方法は先ほどのサンドウィッチ法です。
誰にも思いつかない鋭利な指摘や、エスパー並みの高レベルなアドバイスをする必要はありません。
今までのアドバイスの仕方の「順番」を、変えて実践してみましょう。
きっと相手から映る自分が違って見えてきますよ。